モデリングライブの感想
昨日、テクノブレーンさんで開催されたモデリングライブを見てきました。
といっても転職に興味は"全く"なく、単純に平澤さんのライブが見たかっただけです。
既に平澤さんのブログ「[催事]ヒアリング相手に依存するスピード」で昨日の様子が書かれています。
http://d.hatena.ne.jp/ahirasawa/20050709/p1
モデリングのスピードに影響するもの
入力、理解、出力
平澤さんの日記のタイトルにあるように、仕様を顧客から聞き出しながらの概念モデリングにおいては、
「モデリングのスピードは、ヒアリング相手に依存してしまう」
という事はいえると思います。
しかし、実は問題はそれにとどまらず、モデリングのスピードはモデリングする側の、
・要求(入力) → 仕様(理解) → モデル(出力)
の3つの要素それぞれのスピードに依存することになります。もちろん、平澤さん達のようなプロのモデラーにおいては、後半2つ、仕様(理解) → モデル(出力)の部分はボトルネックにならないということで、最初の「要求(入力)」がボトルネックになり得るということなのだと思います。
入力のスピード
十分にスキルのないモデラーの場合、すべてが満足いくスピードではないのかなと感じます。
# 実際に自分は、どれも満足のいくスピードでこなせていません f(^^;;
ただ、「要求(入力)」の部分は、相手から聞きだす部分なので、相手が説明が上手いか下手かで随分スピードに差が出やすいところだと思います。
入力のスピードは顧客に依存するだけ?
説明の下手な相手から、必要な情報を如何に聞き出せばよいのかはモデリングとは異なるスキルが必要になることは間違いないですね。
でも、そもそも対象を正しく理解していない相手から要求(あるいは仕様)を聞き出す状況だとしたら、どうすればいいんでしょうね?
この狭い業界ではわりと一般的に顧客は自分達の要求をきちんと論理的に説明できないと云われています。でもやりたいことはあるんですよね。
この場合(正しく理解していないとは云いがたいですが)、お客自身も、聞き出すモデラー自身も整理しながらモデルにまとめていくことになりますよね。
私は、お客が正しいことを云ってくれるを前提にせず、お客と正しくシステム化対象の理解を合意形成するためのツールとして、概念モデリングを活用すると良いのではないかと考えています。
# 多分、平澤さんたちと異なる考え方ではないと思いますが。
最後に
でも、モデリングライブを実際に拝見しての素直な感想は、
「脳みそ疲れそうだけど、やっぱりモデリングは楽しそうだよね。」
です。
平澤さんと一緒にモデラーを勤めた石川さんは、やはり凄い人だと思いました。
最初はのんびりした人だなぁというだけの印象でしたが、しっかりと鋭い視点でモデルを作っていました。ずぼらな私なら見逃すような(でも大事な)ところをきちんと押さた質問をしていました。
私には、「こんな感じ!」が見えたところで、細かいところに一切関心がなくなってしまう癖がありますorz
また顧客役の村上さんはとてもドメインの知識が深く、論理的に的確な受け答えをされていました。もっと、わけの分からんことを云い出す顧客の方が、ドキドキはらはらしてみてる方は楽しいかも(^^;;
モデリングライブを拝見できてとてもためになりました。
すぐには真似できそうにありませんが、少しずつ消化していきたいと思いました。