ブレークスルー思考
日経ビジネスAssocie(2005.09.06)の特集記事『目的&タイプ別 5つの「思考法」』からのメモ。
ブレークスルー思考
ブレークスルー思考とは
- 誰が?
- 効能は?
- イノベーション,発想に良く効きます(たぶん)
- 目的を明確にする
- 与えられた課題や起こった問題を解く前に、「いつ」、「どこで」、「誰の」視点で考えるのかを明確にすることで、「目的の目的を問い続ける」こと
- 設定した視点が間違っていると、目的が見えなくなることがある
- トヨタ式との違い
- なぜ?を繰り返すトヨタ式はベクトルが過去(原因を追求)。ブレークスルー思考は目的追求のためベクトルが未来(あるべき姿を追求)
- 「何のために?」を繰り返すと物の本質が見える(ブレークスルー思考)
「なせ?を繰り返してわかるのは、問題の原因だけ。どうするか、という肝心の解決策の発想までなかなか結びつかないのです」
―― 日比野氏の言葉
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- 目的を問うことで「未来のあるべき姿」をとらえ、そこから答えを導き出す
デカルト思考 ― 陥りやすい思考のクセ
- デカルト思考とは?
- 事例を参考にする思考のこと
- 悪くいえば、参考事例がないと頭が働かなくなること
- 成功例は「いつ」「どこで」「誰の」視点がずれてしまうので役に立たない(とのこと)
- 「私」や「自社」の問題には「私」や「自社」の視点が必要!!ということ
ブレークスルー思考ではこの考え方(過去の事例に基づくデカルト思考)は「最悪」
- 過去の延長上に答えはない、ということでしょうか
ブレークスルー思考に取り組む際の注意点
- 上司に何か頼まれたとき
- 「これは何のためにやるのですか?」などどストレートに聞いてはいけない!
- 上司の機嫌を損ねて、円滑で建設的なコミュニケーションは望めない
- 自分がこの質問されたら嫌でしょ(笑)
- この場合、「自分が何のために聞くのか」を自分で確認してから聞くこと!
- つまり、頼まれた仕事の目的を自分で考えて、疑問点を相談するのだ(基本といえば基本ですね(^^;;)
- 「これは何のためにやるのですか?」などどストレートに聞いてはいけない!
感想
ブレークスルー思考は名前だけは聞いたことがありましたが、実際にはよく知りません。
なぜ?を5回繰り返すというトヨタ式との違いに関しては、ベクトルがトヨタ式が過去を向いているのに対して、ブレークスルー思考が未来を向いている違いがあるのはとても興味深いと思いました。
問題解決に関しては、そもそも問題の認識が最初の一歩であり、ここが一番難しいところだと思います。それに対して、トヨタ式は理にかなっていると思います。また、ブレークスルー思考は新しい何かを生み出す必要があるときに有効な考え方だと思います【発想法】。
過去のやり方を効率良く行うだけでは市場の要請を満たせない現代(=イノベーションが必要な現在)においては、必要な思考法のひとつといえるでしょう。
しっかり、身につけたいところですね > 自分。