ファシリテーター養成講座(アイデア創発1)受講報告
SEEDx 地域未来塾 ファシリテータ養成講座(第二回)に参加しました。今回は「アイデア創発」というテーマでアイデア発想のプロセスを学び、それぞれのフェーズをワークで体験しました。以下に報告します。
アイデアワークの基本プロセス
アイデア創造には4つのフェーズ(工程)があるとのこと。アイデアの出し方ばかりに注目が集まりますが、事前準備や事後にもやることがあります。
4つのフェーズ
# | フェーズ(工程) | 別名 | 注釈 |
---|---|---|---|
1 | テーマ設定 | 設定する | アイデア発想のテーマとして「問いをたてる」 |
2 | アイデア創出 | 拡げる | ひたすら「アイデアを出す」 |
3 | 良案抽出 | 絞る | アイデアを絞り込んで「具体化する」 |
4 | アイデア強化 | 強化する | 褒めて、批判し、対策を考えて、使えるアイデアに「磨く」 |
フェーズ1. テーマ設定(設定する)
「アイデアワークの正否の8割は、テーマ設定の良し悪しに依る」(石井力重氏)
良いテーマがアイデアの推進力になります。「良いテーマ設定のコツ」は以下の5つ。
# | テーマ設定のコツ | 内容 | 注釈 |
---|---|---|---|
1 | 1つ化 | 問題を1つにする | 考えるのは一度にひとつ? |
2 | 制限 | 範囲を制限する(狭める) | 限定すると窮屈さから案が出やすくなる |
3 | テーマ定型文 | 「〜するには、どうすればいいか?」*1 「今より2割増やすには」(120%課題)*2 |
ひらめくには「問い」が重要 |
4 | オーナーシップ | 「それは本当に我々の問題か?」 | 自分たちの所有する問題にする |
5 | 下に引く力分析 | 「何があなたを制止するのか?」 | ブレーキの真因を見つける |
「テーマ設定ワーク」で各自が3枚以上取り組みたいテーマを書き、ハイライト法で良案を選択。最後は上位で多数決して「テーマ」を決定しました。
【テーマ】「(有料・無料の)勉強会/セミナーの直前キャンセルを減らすにはどうしたら良いか?」*3
発想テーマ集とアイデアスケッチ集は後述のリンクから参照して下さい。
ワーク
実施したワークの一覧
初日に行ったワークは以下のものです。
ワーク | 適用フェーズ | 内容 | |
---|---|---|---|
テーマ設定ワーク | 【設定する】 | コツを利用してテーマを設定する*4 | |
スピードストーミング | 【拡げる】 | 5分交代のペアブレストでアイデアが成長 | |
アイデアスケッチ | 【拡げる】 | アイデアを書く | |
ハイライト法 | 【絞る】 | 良案を抽出する(人気投票で短時間に良案を見つける) | |
トップアイデアのレビュー | 【絞る】 | 上位案をレビュー。関心の高いアイデアについて議論できる | |
発展ブレスト | 【絞る】 | 絞り込んだ上位のアイデアを具体化させる | |
PPCOプロセス | 【強化する】 | アイデアを強化する |
PPCOプロセス
工程 | 別名 | 内容 | |
---|---|---|---|
PP=プラス・ポテンシャル | 【褒めるブレスト】 | 潜在可能性をたくさん引き出す | |
C=コンサーン | 【批判ブレスト】 | 懸念点を挙げて、重要課題を見出す | |
O=オーバーカム | 【対策案ブレスト】 | 上位の懸念点打破に集中する |
学びの活〆め
講義やワークが一区切りするたびに「学びの活〆め」*5という振り返りを行いました。
各自が黙って振り返り、以下を書き出します。
- 学びを削って重要な3つを書き出す。(2分)
- これの学びはどんな場面で使えるか?(2分)
そして、グループ内のメンバー間でシェアします。
- 「俺はこう思った。。。」(5分)
漫然と振り返るのではなく(自分にとって)大事な学びを3つに絞ること。メンバー間でシェアする(声に出して伝える&他のメンバーの学びを聞く)こと。
こうすることで記憶の定着率向上が期待できそうです。
所感
初日に大事だと思ったことを挙げておきます。