どうでもいいソフトウェア工学?
ぁまんによsanの日記からの情報。「ソフトウェア工学について思うこと」を読んで思うことを書いてみる。ただし、私の浅はかさゆえ、勘違いがあるかもしれないことをお断りしておく。
「ソフトウェア工学について思うこと」(檜山正幸氏)
http://www.symmetric.co.jp/hiyama/SoftwareEngineering.htm
読んでみた。確かに!!なんて、うなづきながら読み終えることが出来た。読みやすくて良かった。
でも、ちょっとした疑問があったので、整理してみたい。といっても問題提起に過ぎないが…。
ポイントは、以下の点である。
どうでもいいソフトウェア工学とは?
私は文章読解力がちょっと足りないようだ。
読み直してみたら、その説明は、松本先生の『ソフトウェア工学』という書籍の序文にあることが分かった。その"どうでもいい"という特徴を列挙してみると、
- "分かりやすさ"や"実用性"を標榜した図書であり、巷に氾濫している
- "ああしなさい、こうしなさい"といった経験則的をまとめたマニュアル的な説明である
- さらに、理由が書いてない(理由=数学、工学的背景に基づく妥当な説明)
- 一般にこれらの本は「面白くない」
- 面白くなさを隠蔽し、面白そうに見せるために苦心しているが、やはり結局は面白くない
- この面白くなさが、学生がソフトウェア職種を敬遠させる原因になっている
ということらしい。
また、「難しくても面白い」ということが学生に興味を持たせるために重要だと書いてある。
序文について
確かに「難しくても面白い」ということが、エンジニアにはたまらない動機付けになることは間違いないと思う。
# ちなみに僕は「面白い」ということが、全てに優先してしまう思考回路になっている(^^;;。
引用されていた序文の中からは、(教育)コンテンツの中身の重要性は伝わっくるが、私がいつも考えている興味を持たせる工夫(教育そのもの?)が感じ取れない。
それは、
受講生に「気づき」を与える授業ができるか?
ということだ。これもものすごく大事だと思う。
だっていくら中身が良くても興味が湧かなければ誰もそれに触れることがなくなるから。
# もちろん、欠席日数いくらで単位をあげないとか云えば授業には出るだろうけど。
# そういう理由で出席した場合、出欠の確認後は、マンガを読むか寝ているに決まっている(少なくとも俺は寝ていた)。
それじゃ、大事なソフトウェア工学とは一体誰が教えてくれるの?
桧山氏の記事を読む限り、「難しくても面白い」本は、松本先生の書籍ではないらしい。
私は松本先生を存じ上げないが、きっと面白い授業を展開されており、先に書いた私の不安についてはあまり意識せずにクリアされているのだろう。この先生の授業を受講できる学生さんはきっと幸せなんだと思う。
じゃ、他の一般の学生や社会人はどうすればいいんだろう?
「難しくても面白い」本はどこにあるんだろう?
私が面白いと思うのは、小学生にさかのぼってしまうが、その頃に見たカラーの図鑑だ。
写真や絵はもちろん、仕組みの説明も、とても興味があり、ワクワクしたものだ。
そんな、ソフトウェア工学(とその仕組み、あるいは数学的、工学的背景に基づく説明)を
説明してくれるカラー図鑑があったらいいなと感じる。