デザイン思考入門セミナー 受講報告

11/16(土)にオージス総研の「デザイン思考入門」セミナーを受講しました。
(午前中2時間という短い時間で)さくっとデザイン思考の基礎を学びました。簡単にレポートします。
   

  • 日時:2013年11月16日(土) 10:00〜12:00
  • 場所:品川インターシティA棟 12F(オージス総研 東京本社)
  • 内容:デザイン思考入門セミナー
  • 講師:竹政 昭利氏

デザイン思考の概要

はじめに「イノベーション」や「デザイン思考」の概要についての説明がありました。

デザイン思考の定義

「デザイナーの感性と手法を用いて人々と技術力を取り持つこと」あるいは
「現実的な事業戦略にデザイナーの感性と手法を取り入れ、人びとのニーズ
に合った顧客価値市場機会を創出すること」 IDEO社 CEO ティム・ブラウン氏

デザイン思考の定義は統一されたものはなく、人によってまちまちだったりします。
「デザインに軸足を置きつつ、技術、経済性、感性の3要素を考慮したアプローチ」と言われています。
「お客さま自身も、どうして良いか明確でないときは、デザイン思考を取り入れる」(ノババス社)とのこと。作るものが明確であれば普通に開発すればいいけど、未知の商品やサービスを開発するケースではデザイン思考が有効な手段になります。

印象的なデザインのダイソンのマルチサプライヤーのアイデアは、実は日本のメーカー(T社)が考案していたが実現に至らなかった話や、なぜ日本からiPhoneが生まれなかった等、興味深い話などもありました。

デザイン思考の5つのステップ

d.schoolの共感、問題定義、創造、プロトタイプ、テストのステップについて、解説とワークのセットで学習しました。
身近なテーマで楽しくデザイン思考のステップを一通り体験できました。

ステップ 目的 体験したワーク
共感 感情移入して顧客に寄り添う インタビュー
問題定義 着眼点を決めて問題の枠を設定し直す フレーミング(ニーズ、インサイト、問題設定)
創造 問題を解決するアイデアを出し合う ブレインストーミング(候補だし、選択、アイデア洗練)
プロトタイプ 試作を作って素早く失敗する プロトタイプ作成
テスト 顧客に体験してもらい、フィードバックを得る テスト(プロトタイプを発表)

ワークショップ

過去の印象に残っているプレゼント体験をテーマにして、上記5つのステップでプレゼントを改善するアイデアを検討し作ってテストしました。
ペアでインタビューをしてお互いのプレゼント体験に共感するところからはじまり、最後は楽しいプレゼントのアイデアをプロトタイプを作って試してみるところまでやりました。
最初は自分のプレゼント体験を話すのはちょっと恥ずかしさもありましたが、実際にワークをやってみるとそれ以上に面白い発見があって楽しかったです。

所感

たった2時間でデザイン思考の概要と5つのステップを一通り体験できてお買い得なセミナーだと感じました。

このセミナーにお勧めする方

最近耳にすることが多くなってきた「デザイン思考」ですが、実際に簡単なワークショップで一通り体験することができるので興味のある方にはオススメです。

フィードバック

ここでは教わった「フィードバックマップ」の項目に沿って振り返ってみます(参加者としてのフィードバック)。

  1. 良かった点
    • 全てのワークはペアで行ったので、おとなりさんとの親睦が深った(^^)/
  2. 改善点
    • グループやクラス全体でのシェアの時間が欲しい
    • 解説はもっとコンパクトに!演習後のふりかえりにもっと時間を!
  3. 分からなかったこと
  4. イデア
    • 最後にクラス全員で作ったプロトタイプや感想をシェアできるともっと良い!

とても楽しいワークショップで、たった2時間でデザイン思考について、アウトラインが理解できた上にさらに興味を持つことができました。
講師の竹政さん、スタッフのみなさん、ご参加のみなさん、有難うございました。

その他(午後は行動観察セミナー)

このセミナーは午前中に実施されました。午後からは同じく「デザイン思考」に関連して、「行動観察」のワークショップを中心に「共感」のステップを学ぶセミナーもあり、こちらにも参加してきました。こちらの方は別途報告します。お楽しみに!