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『ストーリーとしての競争戦略』に学ぶビジネスモデルとストーリー

ビジネスモデル ピクト図

 

『ストーリーとしての競争戦略』(楠木 健=著)に書かれているamazonのビジネスモデルと戦略ストーリーをピクト図を使って表現してみます。特にストーリーに関して、プレイヤー間の関係を表現するピクト図での表現にチャレンジします。

ビジネスモデルとストーリー

『ストーリーとしての競争戦略』では優れた戦略の条件として生き生きと動くストーリーがあることを挙げています。

優れた戦略の条件

戦略がストーリーになっているか。そこに生き生きと動くストーリーが見えるか。

優れた戦略(ストーリーのある戦略)

戦略を構成する要素がかみあって、全体としてゴールに向かって動いていくイメージが動画のように見えてくる。
全体の動きと流れが生き生きと浮かび上がってくる。これが「ストーリーがある」ということ。

全くその通りだと思います。

また『ストーリーとしての競争戦略』では下図のようにアマゾンのビジネスモデルとストーリーが示されています。

ビジネスモデル ストーリー
amazon
特徴 プレイヤーとプレイヤー間の取引関係(静止画) 時間展開を視野に入れた因果論理(動画)
メリット・デメリット 「自社、顧客、サプライヤーなどの空間的な配置形態を示しているにすぎない」 「時間展開を含んだ好循環の因果論理が一目瞭然になっている」

出典:http://president.jp/articles/-/7357 の図を引用

ビジネスモデルは「ピクト図」のようにプレイヤーの関係構造を示したもの、ストーリーは「因果ループ図」のように因果の流れを示したものになっています。

ストーリーのない戦略

ビジネスモデルの概念は、確かに全体の「かたち」を捉えるものだが、構成要素の因果論理が巻き起こす「流れ」や「動き」の側面が捉えにくく、静止画的な戦略思考になりがち。

この著者は上記のビジネスモデル(静止画)だけの戦略ではストーリーがないのでダメ!という主張でした。

優れた戦略の条件がストーリーの存在なので、この図にはストーリーがないことが問題なのでしょう。
確かにこのビジネスモデルと呼ばれる図は構造を示すためのものであって、因果(流れや動き)を示すものではありませんが…。

以下では、上記のビジネスモデルに対応するものを「ピクト図」で示し、ストーリー的な考え方ができることを示します。
もちろん、ストーリーを示すのに適した表現があることを否定するつもりではありません(因果のストーリーを表現するのであれば、もちろんシステム思考で因果ループ図を使うのが良いと思います)。

ビジネスモデル(静止画)

ビジネスモデルをピクト図で示します。また同様の内容を表すビジネスモデルキャンバスも示しておきます。

ピクト図

ビジネスモデルキャンバス


ストーリー(動画)

ステップ1:ユニークな顧客体験

ステップ2:トラフィックが増える

ステップ3:リセラーが増える

ステップ4:セレクションが充実する

ステップ5:低コスト構造で価格が安くなる

ステップ6:継続して商品が売れる

いかがでしょうか。ピクト図はストーリー自体を直接しめすものではありませんが、シナリオに沿って、該当する登場人物(プレイヤー)と取引関係に着目するとストーリーがよく分かると思いませんか?

ピクト図を使ったシミュレーションをパラパラ漫画で示してみましたが、これはピクト図を作成する際に考えることです。一人で作成する場合は頭の中で、複数人で作成する場合は皆で図を見ながら、シミュレーション(トレース)する内容です。

まとめ

『ストーリーとしての競争戦略』で示される優れた戦略にストーリーは不可欠。
ストーリーを具体的に理解する、もしくは検証するのをビジネスモデルが補完する(どちらも必要)と考えます。

この記事を書くきっかけを作ってくださった、羽生田さん、板橋さんに感謝します。勝手に記事書いてすみません(笑。

参考文献

書籍
ジャンル 書籍 コメント
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