ビジネスモデルジェネレーション

ビジネスモデルジェネレーション

『ビジネスモデルジェネレーション』はビジネスモデル設計を対象にした本です。ビジネスモデルキャンバスというフレームワークを利用して、戦略的なビジネスモデルを発想、可視化します。
「ピクト図解」以来の久しぶりにワクワクした本です。*1

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

ビジネスモデルキャンバズ

戦略的なビジネスモデルの設計にあたり、9つのカテゴリが定義されたフレームワーク「ビジネスモデルキャンバス(以下、キャンバスと呼びます)」を使います。
以下の表では、各カテゴリと相性の良いピクト図解の関係も示します。

カテゴリ 内容 ピクト図解との関係
1.顧客セグメント

(Customer Segment)

対象顧客 【ピクト図解】

「誰に(買う人):Who」

2.価値提案

(Value Propositions)

提供する価値・サービス 【ピクト図解】

「何を(商品):What」

3.チャネル

(Channels)

提供する手段・経路 (該当なし→ピクト図を補完)
4.顧客との関係

(Customer Relationships)

関係の種類(新規開拓|継続) (該当なし→ピクト図を補完)
5.収益の流れ

(Revenue Streams)

顧客からの収益の流れ 【ピクト図解】

「いくらで(価格):How much」《インカムライン》

6.リソース

(Key Resources)

価値を生みだすための主要な資源 (該当なし→ピクト図を補完)
7.主要活動

(Key Activities)

価値を生み出すための主要な活動 (該当なし→ピクト図を補完)
8.パートナー

(KeyPartners)

ビジネスするためのサプライヤー・パートナー 【ピクト図解】

「誰に(売る人)」

9.コスト構造

(Cost Structure)

運営するにあたって発生するコスト 【ピクト図解】

「いくらで(価格):How much」《アウトカムライン》

ビジネスモデルキャンバスとピクト図解の相違点

@Akapon2010: ピクト図解はビジネスをモノと対価の交換と割り切って徹底的にビジュアル化してるのに対して、ビジネスモデルジェネレーションはキャンバスという9つの視点からビジネスを発想するフレームワーク。なるほど、互いに補完関係になり相性も良さそうです。

ピクト図解の主人公(主プレイヤー)に該当するキャンバスのカテゴリはありません。これはキャンバス自身が主プレイヤーの視点で表現された物だからです*2

ビジネスモデルキャンバスとピクト図解の例

書籍にあるMetro(地下鉄のフリーペーパー)のビジネスモデルキャンバス(左図)をピクト図解(右図)で表現してみました。

ピクト図解は、サービスと対価の「交換」に絞ったビジネスのコア(本質)を表現したもの。ビジネスモデルキャンバスの9つのカテゴリを検討する事で、どう実現するか(手段)を補完できる関係にあると思います。

所感

ビジネスモデルジェネレーションを知ったのはつい最近。ピクト図解のセミナーで講師の板橋さんから教えていただいて知りました。

今回の記事で紹介したピクト図解との相性の良さもさることながら、ポストイットを使ったグループワークはわいがやできっと楽しいと思います!

気づくタイミングが遅れてしまい直近の勉強会に参加できなかったのですが、ビジネスモデルジェネレーションの勉強会に一度参加したいと考えています。

以上

*1:記事も久しぶりですがw

*2:ピクト図解は全体を俯瞰したものになり、主プレイヤーも含まれます