バリュープロポジション・キャンバスに関するメモ
Value Proposition Design ついに出版!
ビジネスモデルキャンバスで一躍有名になった"Bussiness Model Generation"の続編"Value Proposition Design"【洋書】が、ついに出版されました!*1
バリュープロポジションキャンバス(VPC)
この書籍ではバリュープロポジションキャンバスが紹介されています。
右側に顧客のこと、左側に提供する価値のこと、それらのフィットを確認するためのフレームです。
右側を「カスタマープロファイル」、左側を「バリューマップ」と呼びます。
VPCの詳細については、Amazonのページの「なか見!検索」がオススメです!(書籍の一部閲覧できます)。
特徴
主な特徴は以下のとおりです。
- 市場/製品フィットを検証する
- ビジネスモデルキャンバスを補完する
特徴:市場/製品フィットを検証する
バリュープロポジションキャンバスを用いると、右側の左側のバランスを取ることで、顧客ニーズ(市場)にフィットした価値提案(サービスや製品)を考えることができます(良い意味で強制されます)。
特徴:ビジネスモデルキャンバスを補完する
バリュープロポジションキャンバスのカスタマープロファイルとバリューマップを埋めることで、ビジネスモデルキャンバスのVP(価値提案)とCS(顧客セグメント)各ブロックを論理的に説明できるようになります。
これは以下のようにビジネスモデルキャンバスの設計用(事前)にも検証用(事後)にも使えそうです。
- ビジネスモデルキャンバスを作成する前に顧客セグメントと価値提案を設計する
- 作成したビジネスモデルキャンバスのVPとCSを検証する
という感じでキャンバス作成の前後(どっちが先でもOK)で使えそうです。それ以前に、共感マップ等を用いて顧客を理解することも大切です。
ビジネスモデルキャンバスとの比較
項目 | ビジネスモデルキャンバス | バリュープロポジションキャンバス |
---|---|---|
目的 | ビジネスモデル全体像を俯瞰する | 市場/製品フィットを確認する |
スコープ | 顧客、提供価値、アセット、収益 | 顧客と提供価値 |
ブロック | VP、CS、CH、CR、KA、KR、KP、R$、C$ | Customer (Jobs/Gains/Pains)、Value(Producs,/Gain Creators/Pain Relievers) |
バリュープロポジションキャンバスの書き方
この本で紹介されているバリュープロポジション・キャンバス(VPC)について、先日行ったワークショップの資料(VPCの使い方の簡単な説明スライド)を公開します。バリュープロポジションキャンバスを試してみたい方、是非ご覧になって下さい。
蛇足
この資料を使ったワークショップ(『デザインのすゝめ』ワークショップ「ビジネスモデルキャンバス」×「ピクト図解」でビジネスモデルをデザインする )の報告はまた後日ということで(汗。
関連資料
関連URL
バリュープロポジションキャンバスについて以下のサイトでも詳しく解説されています。
参考文献
書籍 | 主要ツール |
---|---|
![]() Value Proposition Design: How to Create Products and Services Customers Want (Strategyzer)
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バリュープロポジションキャンバス |
![]() Business Model Generation: A Handbook for Visionaries, Game Changers, and Challengers
|
ビジネスモデルキャンバス |
![]()
|
(同上) |
*1:まだ書籍を手に取って確認していないのは内緒ですw